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2012.09.07

北東北ツーリング(再掲)

今日は、大人の休日の旅で十和田湖に行きます。前に行ったのはいつだったろうか?と思い、振り返ってみると、2001年のGWに自転車で巡って以来でした。ホームページに掲載した当時の記録(↓)を眺めていたら、妙に懐かしくなって、ブログに焼き直してみることにしました。
http://shinkansen.la.coocan.jp/tourtoh3.htm

◯自転車で実際に走行した区間と距離
・5月3日(木):盛岡~田沢湖~東能代・・・146km
 ※20kmのヒッチハイクがなければ170km走ることになっていました。
・5月4日(金):弘前~十和田湖~鹿角・・・110km
 ※早朝に青池まで往復した11.5kmは含んでいません。
・5月5日(土):鹿角~八幡平~盛岡・・・106km
 ※八幡平アスピーテライン(標高1541m)越えがハードでした。
 以上、総走行距離は373.5kmでした。
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◯5月2日(水):出発前夜
昼休みに北東北(るるぶ)のガイドブックを購入して帰りの新幹線でパラパラめくる。どうにも具体化しない。北東北のお天気はまずまずそうだけど、思いのほか気温が低い。宿を探すが、案の定、5/3~5は全て満室だ。コースも宿も決まらないまま、何の準備もせずに寝てします。この時点で行くか行かないかは五分五分だった。

◯5月3日(木):初日
新白河-(在来線→新幹線)-盛岡⇒田沢湖⇒阿任-(車)-森吉⇒東能代-(五能線)-十二湖

目覚しをセットもせずに寝たんだけど、ツーリングへの想いが絶ち切れないらしく、4時に目覚めました。やっぱり、朝は元気になるんだな。昨晩までの煮え切らない気持ちもどこかに吹っ飛び、北東北に行こう!という気持ちが固まりました。階段を上り降り、あちこちの引出しを開け閉めしながら、準備をすませました。最低限の装備を心がけたけど、リュックはパンパンになりました。自転車用と普通用のシューズを持つんで、履かない方がリュック内で意外にスペースをくいます。さらに、デジカメやシグマリオン(↓)も馬鹿になりません。
※シグマリオンの日々: http://shinkansen.la.coocan.jp/sigmarion.htm

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珈琲を飲みながら、掲示板への書き込みにコメントを返したりと余裕をかましていたんだけど、いざ出発しようと
したら自転車の後輪がパンクしているではありませんが。時間の無い中で、慌ててタイヤ交換をしました。上質のタイヤを装着していたんだけど、スペアは安物しかありません。やむなく、それを装着しました。

新白河6時46分発の在来線で郡山まで行き、新幹線に乗り換えて仙台へ、さらに別の新幹線に乗り換えて盛岡に9時18分に着く予定を立てましたが、その新幹線は休日運休だったことが後に判明、盛岡着は10時9分と予定より51分遅れることになりました。この51分の遅れが後できくんだよなあ。

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新幹線車内は、帰省や観光のお客さんで大混雑でした。そんな車中、私は必死に本日の目的地を考えていました。でも、宿を決めないと始まらないことに気付き、盛岡駅に着いてから問い合わする宿の電話番号を、るるぶからピックアップするのでした。

盛岡駅に着くや、片っ端から、ピックアップした宿に電話をかけまくりました。行き先が確定していないので、宿の所在地もバラバラです。この時期、どこも満室なので、予約できた宿が目的地となります。そんなこんなで、十二湖の民宿「白神荘」、ここも満室でしたが、もう後がないので「どんなところでも結構です。寝れれば良いんです。何とかなりませんか。」と頼みこみました。しばし、電話の向こうでやり取りがあった後、「じゃあ、いいですよ」、おお、交渉成立だ。本日の宿は決定。

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しかし、十二湖までは、とても自転車では走りきれない。そこで、東能代駅発17時44分発の五能線で十二湖駅まで輪行することに決めました。この電車が十二湖駅まで行ける最終電車でした。本日の目標は、17時44分迄に東能代駅に着く!に決定です。

自転車を輪行袋から出して組み立てて、盛岡駅を10時30分に出発しました。秋田行きの案内板がなかなか見当たらず、数kmも駅周辺を走った後で、ようやく、国道46号線に入りました。ろくすっぽ下調べもしてませんでしたからね。荷物は全てリュックに入るはずでしたが、いざ詰めてみると入りきらず、サブザックに分けリュックに紐で結わえました。長時間走るとこの余計な荷物の重みが肩に食い込んでくる。でも、久しぶりのツーリングでお天気も上々ということで、気分よく秋田県境を目指しました。一度だけ、後輪がロックするぐらいブレーキングをしなくてはならないシーンがありました。安物のタイヤだけあって後輪が流れました。限界に近いところで、自転車を支えてくれるのは、タイヤの性能なんですよね、後輪に若干の不安を残しましたが、まだ、前輪でなくて良かったと思いました。

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県境が近くなり、勾配もきつくなってきました。気温も意外に高くて汗びっしょりとなりました。盛岡から30kmほど走ったところで、約2.5kmの長いトンネルが出現しました。トンネル内は、車の音が物凄く反響するので恐いものですが、サドル下に装着したライトを点滅させて後続の車から確認しやすいようにして走りました。その後も、次から次と、トンネルが出てきました。いつのまにか、結構、高いところまで来ているらしく、遥か眼下に川や鉄道が見えました。水の色がとても綺麗です。県境を越えて秋田県に入るや、豪快な下りの連続でしばし気持ち良く走れました。

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田沢湖は、観光客で一杯でした。冬の田沢湖しか見たことがなく暗いイメージだったんだけど、とっても美しい湖でした。湖岸を反時計回りに走りました。御座石神社のところで、見事な桜、赤い鳥居、田沢湖の青い水、遊覧船、緑と、鮮やかな風景に目を奪われました。

ここから、国道105号線に入り、しばし北上しますが、なかなかペースが上がりません。このままだと、東能代駅で五能線に乗れるか怪しくなってきました。無計画さゆえのツケが早くも初日からまわってきたのか、人間、困ると、いろんなことを考えるものです。ふと、阿仁町付近でヒッチハイクをしてみようかと考えました。

15時30分からタイミングを見計らいましたが、なかなか適当な車が来ません。初めてのことなので、少し戸惑いもありました。10分ほどそうな感じのところに、軽トラックが通りかかったので、迷わず手を上げました。止まってくれて、快く乗せてくれました。20km先の森吉町まで行くというので良かったです。乗せてくれたのは、Y農機のTさん、この季節は雨がよく降るので、今日のように晴れているのは珍しいそうです。きみまち坂というところを通った時、Tさん、ここから手紙を書くとその相手にまた逢えるといういわれを教えてくれました。意外にロマンチストさんなのかもしれない(笑)。

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県道3号線への分岐点で降ろしてもらい、二ツ井から国道7号線で東能代を目指しました。ここで、トラブル発生です。後輪のタイヤの空気が半分ほど抜けていました。タイヤを交換している時間も惜しいので、空気を入れ足し、東能代までもつことに賭けました。ヒッチハイクで時間短縮できたものの、依然として、時間的に厳しい状況です。疲れた体に鞭打ち必死でペダルを漕ぎました。何度も、くじけそうになりながら、それでも気を取り直し、ペダルを踏み続けました。東能代駅まで2kmの案内が出た時は、思わず、ブラボー!と何回も連呼していました。東能代駅に到着したのは17時30分、発車まで14分でした。

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自転車を輪行袋に詰め込んで無事に五能線に乗りこむことができました。あとは、十二湖駅で降りるだけです。高校時代の現国の教師だったかなあ・・・角館と五能線沿線には美人が多いと言っていたのを思い出しました。角館には、何度か行く機会もありましたが、五能線に乗るのは、生まれて始めて、高校以来、夢見てきた美人の産地(オーバーだけど)にやって来たわけです。

美人に多く巡り合ったかという件については、ノーコメントとします。日本海の夕陽が綺麗でした。

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日も暮れて、19時過ぎに十二湖駅に到着しました。駅の目の前に、民宿がありました。それが、本日の宿「白神荘」でした。夕食を食べて、早速、明日の宿探しです。十和田湖周辺を探してみましたが、どこも満室でした。そこで、思いきり移動して鹿角の宿に電話をしてみたら取れました。明日の宿も決まりました。明日は、いよいよ十和田湖との対面です。

◯5月4日(金):二日目
宿⇒青池⇒宿/十二湖-(五能線)-弘前⇒十和田湖⇒大湯温泉⇒鹿角

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5時頃に目覚めた。リュックを少しでも軽くしようと考え、無くても済むものをまとめて宅配便で送り返した。例えば、るるぶ(ガイドブック)の地図だけ残して本体を送り返すなど細やかな軽量化。自転車をチェックすると、昨日、空気が甘くなった後輪がパンクしていた。タイヤを貼り替えた。

初日の朝に続き二日続けてのタイヤ貼り替えとは、今日、明日は大丈夫だろうかと心配になりました。パンクってそんなにしないものだけど、このように続けて発生することもあるんです。

朝食までの時間、自転車で散歩をしました。十二湖まで2.5kmの案内を目にして、向いましたが、上り勾配がキツイ。しかし、幾ら走っても十二湖で最も神秘的と言われる青池にたどり着きません。結局、5.7km走りました。数百m手前から車両乗り入れ禁止で舗装から砂利道に変わります。青池は、独特の深い青色。後で、民宿のおばさんから聞いたんだけど、日が射すと、本当に綺麗なブルーになるとのことでした。早起きが必ずしも三文の得にはならないんだと実感。先を急ぐ旅なので、のんびりと味わう暇はありません。

十二湖を目指した一つの大きな理由は、世界遺産の白神山地を通る白神ラインを走ってみたかったからだ。ところが、民宿の方に聞いたところ、5月下旬までは通行止めなんだそうだ。下調べもせずに来るからこういうことになる。白神ラインを通れないとなると、弘前までは、大きく迂回しなくてはなりません。そこで、7時15分発の五能線で弘前まで輪行することにしました。弘前まで約3時間の長丁場です。窓から見える青い海と空を眺めながら、気分は次第にウキウキしてくるのでした。早く、自転車に乗りたい。結局、昨日の東能代駅から本日の弘前駅まで五能線を乗り尽くしたことになります。

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弘前駅で降りると、思ったより風が冷たいです。すぐに、十和田湖を目指すところですが、弘前公園に寄り道することにしました。大半の桜は散っていたけれど、多くの観光客や花見客で賑わっていました。ベンチで津軽三味線を演奏する方々もおり、津軽に来たんだなあと実感するのでした。後にニュースで知ったのですが、GW期間の人出で、弘前さくらまつりは、堂々の3位(109万人)でした。ディズニーランドの倍以上の人出ということで大変なものですね。

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11時30分頃に国道102号線バイパスに入り、黒石市を目指しました。左手側の岩木山が見送ってくれているようですが、冷たく強い向かい風の影響でスピードが上がりません。やがて、394号線への分岐点に到着しました。余裕があれば、394号線から酸ヶ湯温泉経由、奥入瀬、十和田と入る予定でしたが、余裕が無かったので、102号線をそのまま進むことにしました。

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上りがしんどいです。エネルギー補給は、ゼリー飲料とアーモンドチョコレート、一粒で何百mでは無いけど、パワーが出る気がします。

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そうこうしながら、滝ノ沢展望台に到着しました。学生時代に訪れて以来の十和田湖との対面です。とっても綺麗だったけど、観光客の居ない早春の時期、雪の中で見たあの十和田湖には及びませんでした。結構、へばっていたので、子ノ口や奥入瀬は断念して、湖岸に降りて、発荷峠を目指しました。苦労して上った分を一気に下り、また峠を上ります。発荷峠を越えると、あとは、しばし下りが続きます。

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今までの疲れが嘘のようにガンガンペダルを漕ぎます。懐かしい大湯温泉街に入ると、黒森荘YHの案内板を発見しました。少し、寄ってみました。学生時代に泊った時のまんまの建物が残っていました。そして、ガラス越しに、赤塚ふじお似の懐かしいペアレントさんの顔が見えました。それだけで、とってもホッとした気分になりました。本日のゴール、鹿角を一気に目指します。宿は「ホテルガーデンかわむら」さんです。鹿角花輪駅から近く商店街にあり便利で快適なビジネスホテルでした。

5月4日(金):十二湖-(五能線)-弘前→十和田湖→大湯温泉→鹿角

5時頃に目覚める。昨日、リュックを背負ってみて、少しでも軽くしたいと考え、無くても済むものをまとめて、宅配便で送り返すことにする。本当に細かな軽量化に努める。例えば、るるぶ(ガイドブック)の、地図部分だけ外して、本体を送り返すなど。それぐらい大差無いだろうと思われるかもしれないが、疲れている時に、肩にかかる重量を少しでも減らしたくなるものなのだ。自転車をチェックすると、昨日、空気が甘くなった後輪が、やはりパンクしていた。今回は、タイヤを貼り換える。昨日、出掛けにタイヤを貼り換えたばかりなのに、二日続けてになるとは。今日、そして、明日は大丈夫だろうか?パンクは、そんなに滅多にしないのだが、このように短期間に続けて発生することもあり、これは、ある程度、運次第というところかもしれない。

朝食までの時間、タイヤを換えたばかりの自転車で散歩をすることにした。十二湖まで2.5kmの案内板を目にしたので、丁度良いかと思い、向う。すると、すぐに上り勾配に。でも、2.5kmぐらいなので頑張って上ろうかと思う。池が次々と現われるものの、十二湖の中で最も神秘的と言われる青池に、なかなか行きつかない。結局、5.7kmも走って、ようやく青池に到達。数百m手前から車両乗り入れ禁止で、舗装から砂利道に変わる。青池は、独特の深い青色。後で、民宿のおばさんから聞いたのだが、日中で日が射せば、本当に綺麗なブルーになるのだそうだ。早起きが必ずしも三文の得にはならないんだねと実感。先を急ぐ旅なので、のんびりと味わう暇は無い。

十二湖を目指した一つの大きな理由は、世界遺産の白神山地を通る白神ラインを走ってみたかったからだ。ところが、民宿の方に聞いたところ、5月下旬までは通行止めとのこと。下調べもせずに来るから、こういうことになる。白神ラインを通れないとなると、弘前までは、大きく迂回せねばならず距離も長い。そこで、7:15初の五能線で弘前まで輪行することにした。弘前までは、約3時間の長丁場。窓から見える、青い海と空を眺めながら、気分は、次第にウキウキしてくる。早く、自転車に乗りたい。結局のところ、昨日の東能代駅から本日の弘前駅までの五能線全線に乗車したことになる。

弘前駅に降り立つと、思ったより風が冷たいのに気付く。すぐ十和田湖を目指すべきなのだが、ちょいと、弘前公園に寄り道することにした。大半の桜は散っていたものの、多くの観光客や花見客で賑わっていた。ベンチで津軽三味線を演奏する方々もおり、津軽に来たんだなあと実感する。ビルの合間から覗く岩木山が美しい。後にニュースで見たのだが、GW期間の人出では、弘前さくらまつりは、堂々の3位(109万人)であった。ディズニーランドの倍以上の人出ということで、大変なものだね。

11:30頃から、国道102号線バイパスに入り、黒石市を目指す。左手側で岩木山が見送ってくれているようだが、冷たく強い風が、向かい風気味に吹き、スピードが上がらない。やがて、394号線への分岐点に到着する。余裕があれば、394号線から酸ヶ湯温泉経由、奥入瀬、十和田と入る予定だったが、余裕が無いので、102号線をそのまま進む。上りがしんどい。エネルギー補給は、ゼリー飲料とアーモンドチョコレートだ。一粒で何百mでは無いけれど、パワーが出てくるような気がする。そうこうしながら、滝ノ沢展望台に到着。学生時代以来の十和田湖との対面である。とっても綺麗だったけど、観光客の居ない早春の時期に雪の中に見た、あの十和田湖には、及ばなかった。結構、へばっていたので、子ノ口や奥入瀬は断念して、湖岸に降りて、発荷峠を目指す。苦労して上った分を一気に下り、また峠を上るのだ。この下りが無くても良いから、上りも無くしてくれ・・、そんなことを考えながら走る。発荷峠を越えると、あとは、しばし下りが続く。今までの疲れが嘘のよう、ガンガン走る。懐かしい、大湯温泉街に入ると、黒森荘YHの案内板を発見。少し、寄ってみる。学生時代に泊った、あのまんまの建物が残っていた。そして、ガラス越しに、赤塚ふじお似の懐かしいペアレントさんの顔が見えた。それだけで、とってもホッとした気分になり、本日のゴール、鹿角を一気に目指す。宿は、ホテルガーデンかわむらさん。鹿角花輪駅から近い、商店街に位置し、便利で快適なビジネスホテル。

◯5月5日(土):3日目(最終日)
鹿角⇒八幡平⇒盛岡-(新幹線)-新白河

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今日も天気は良さそうです。6階の部屋から下を眺めると、手入れされた日本庭園が見えます。ビジネスホテルにしては優雅です。本日は、盛岡まで走って終了です。国道282号線を進めば100km弱なので無難に走れるはずです。しかし、ここで、八幡平アスピーテラインを走ってみようかなと考えはじめました。鹿角花輪駅で盛岡からの新幹線の時間を調べました。17時3分発に乗れば、19時30分頃には我が家まで帰り着けそうです。

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8時に鹿角を出発してペダルを踏むうち、八幡平アスピーテラインを走る気持ちがどんどん膨らんでいきました。国道341号線への分岐点、夜間通行止めの案内板に少し緊張感が走りました。約20kmほど走ると、トロコ温泉があり、そこから八幡平アスピーテラインに入ります。トロコ温泉までの上りで既にヘロヘロ状態でした。疲れが溜まっているのか、まともに自転車に乗っていなかった自分には過負荷だったのか、本当にめげました。

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アスピーテラインに入り、また、勾配がきつくなりました。道路に輪行袋を広げて座ったり寝たりしながら走りました。大沼温泉で水分補給、沼の対岸では距離スキーをする人達が多数いました。

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標高1100mを越えたあたりから、雪の回廊は次第に高さを増していきます。しんどかった。頂上まで残り数kmまで来ても元気が出るどころか、再び、輪行袋を広げて横になる始末、雪の回廊と青い空だけが見えました。そして、傍らを、ひっきりなしに、観光の車、バス、バイクが行き来していました。

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ヘロヘロになりながらも、ようやく頂上に到着。その眺めは、さすがに凄いものだった。雪を被った山々が大パノラマで広がる。こんなところまで、走ってきたのかと感動を覚える。レストハウスらしきところで休憩と昼飯にする。時間は、13時近くになっていました。ここで、標高が1541mあることを知りました。しんどいはずです。

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雪の中では、観光客が、思い思いに楽しんでいました。あとは、岩手側にアスピーテラインを下れば良い。バイクの兄ちゃんに、道を聞いたら、「さっき、道路に寝てました?自転車ですよね。道路に人が横になっているのを見て、ビックリしましたよ。そして、大丈夫かなって少し心配したんですよ」と言われました。そりゃそうですよね。標高1500m近くの雪の回廊で寝ている人間は尋常じゃないですもんね。

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そこへ、パトカーがサイレンを鳴らしてやってきました。そして、これから下るはずのアスピーテ下りラインを通行止めにしてしまいました。何事かと駆け寄ると、途中で雪崩が発生したとのこと。警官から「自転車だからって、雪崩に挑んじゃ、だめだよ(笑)」と言われましたが、冗談を返すでもなく、もしも、もう少し早く下っていたら、雪崩に遭っていた可能性もあったのかと思い、少しビビりました。

山頂に着いたら祝杯をあげるぞ!と心に決めていたのですが、雪崩のことや、余りに体力を消耗していたので、そんな気にはなりませんでした。カレーを食べ、暖かい茶をすすり、先を急ぐことにしました。迂回路は、樹海ラインです。

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上りがあれば下りがあるというのは真実、これまでの苦労が報われるような下りが続きます。10kmほど一気に下ると信じられないことに、またキツイ上りが・・・これは、どうなっているんだ。もう、そこを走って上る元気も無く自転車を引いて歩きました。1kmほど歩いて、ようやく、再び、下り坂になり、息を吹き返しました。結局、30kmほどの下り区間、松尾村、西根を通り、盛岡を目指しました。今度は、岩手山が右手側から励ましてくれているようでした。

そうこうして、16時に盛岡駅に到着しました。自然のなかを走って来た後に見る街並みは、懐かしいというよりも、少しツマラナイものに見えました。しんどいツーリングだったけど、自然は、やっぱり素晴らしかった。17時3分発の新幹線は、観光客や帰省客の戻りで混雑していたけど、仙台で乗り換えた各駅停車の新幹線では座ることができました。19時30分には予定通り我が家に帰り着きました。

◯5月6日(日):後日

体中がだるくて、5時に目覚めました。ゆっくり寝ていたい気もするけど、だるくて寝ていられない。筋肉痛と尻痛を噛み締めながら、旅の余韻に浸ります。約20年振りとなる東北ツーリング、情けないほどヘロヘロになったけど、それでも何とか走りきれたことを両方を天秤にかけてみた。まあまあだったかなと自己満足です。これで終りじゃなくて、3回目も、是非、企画してみたい。そう思うのであった。

最後に、車に乗せてくれたTさんには改めて感謝です。あそこで見捨てられていたら、挫折して、今回のツーリングは完結しなかったと思われます。後で、職場を調べ、本人がいらしゃることを確認して、ささやかなお礼を送らせていただきました。そして、3日間、お天気に恵まれたことに感謝です。

今回の反省点を列記してこのレポートを終わりにしたい。
・余裕を持って走ることができる計画をたてる。できたら、ゴールには温泉地を設定するなど。
・装備は最低限に、かつ、自転車にバッグを付けるなどして、極力、身に付けなくて済むようにする。
・パンクはつきもの、交換パーツの準備と交換が容易になる装備を心がける。
・シューズは、自転車を漕ぐのと、歩くのと、兼用できるタイプにする(荷物を減らす)。
・コース上に峠があるならば、フロントのインナーを42Tから39Tに換える(ギヤ比を小さくする)。

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コメント

こんにちは。

それにしても過酷なコースですね。雪の回廊の中で輪行袋で横になる事にはビックリしました。バイクライダーの不思議、ビックリ、心配の様子がイメージできます。でも輪行袋は寝袋のようにも使えるですね。
写真を見ていると高校生の時に北東北を旅した事を思い出しました。もちろんテントを担いての貧乏旅行でしたが。
Mujina さんのコースを参考に、自分の力量は考え楽ちんコースにアレンジして行ってみたいと思いまう。来年の春か夏に、、。

投稿: teteo | 2012.09.08 07:22

>teteoさん
コメントありがとうございます。

最初に掲載した時、間違えて2011年と書いてしまいましたが、2001年の誤りでした。あの時はキツかったですね。同じコースは多分もう走らないと思います(笑)。

楽しく走れるコース設定で走りたいですね。

投稿: Mujina | 2012.09.17 09:48

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