平泉へ輪行
小さな旅ホリデー・パス(南東北フリーエリア、2,500円)が平泉まで拡大されたので、自転車を持参して行ってみたいなとずっと思っていました。天気が不安定な3連休でしたが、最終日7月16日(月)は、お天気も何とか大丈夫そうというわけで決行とあいなりました。
鈍行の旅ですが、夏のイベント列車『仙台・世界遺産平泉号』を利用することにしました。「ジパングで行く」が良かったのですが、8月中旬の数日だけの運行なので、今回は、「485系で行く」となりました。全席指定なので、指定券(510円)を取りましたが、がらがらみたいです。
これが購入したきっぷです。実は、新白河から仙台・世界遺産平泉号に連絡できる在来線はありません。郡山始発の6時30分発に乗れば間に合います。そこで、自宅から郡山までは自転車で移動することにしました。
どんなトラブルがあっても対処できるよう十分な余裕を持って4時出発としました。が、思ったより薄暗いんですね。この日の福島市の日の出が4時29分、納得です。6月30日に小名浜に行った時の日の出を調べてみると4時19分、2週間あまりで10分、日の出が遅くなっていたんですね。出発は4時3分となりました。
天気予報では、白河も平泉も30℃オーバーで暑くなりそうでしたが、朝は23℃と何とかしのげます。それでも、リュックを背負ってペダルを漕げば、背中にじとっと汗をかきます。4号線の走りは快適でしたが、まだ、十分に明るくなる前に、何か甲殻類が胸元にぶつかってきました。そのまま、飛び去ってくれれば良いんだけど、胸元から中に入りそうに蠢いたので、うわっ!と叫んで、慌てて払いのけました。その拍子に胸元にさげていたサングラスまではじき飛ばしてしまいました。車に潰されなくて良かったです。しかし、ビックリしたな。まあ、ハプニングはこれぐらいでした。
5時28分、信号待ちで止まったところに、幸楽苑(栄町店)がありました。4時から空いているんですね。朝ごはんを食べていなかったので、朝ラーも良いかなと思ったのですが、窓側に座っていた、あっち系のド派手なお姉さん達が、あのむさいオッサンは何?ってな顔でこっちを凝視しているので、入るのはやめました。案外、気が小さい。
6時30分の電車まではだいぶ間があります。その前に本当の始発電車6時10分発があったので、それに乗ることにしました。自転車を袋詰めしてホームまで運んでおきます。奥に見えるのは、赤べこがあしらわれた、6時2分発の磐越西線(会津若松行き)です。
6時オープンの駅コンビニ、本当は、右端の立ち食いそばの店に期待したんだけど、7時30分開店、2階の立ち食いそばは早いけどそれでも6時30分ということで、そばは断念、コンビニでおにぎり弁当をチョイス。
ついでに、『Suica』×『Kitaca』コラボグッズ『マグネット&メモ帳』(600円)を衝動買い。
福島で仙台行きに乗り換えです。7時22分頃の車窓の風景。福島県と宮城県の県境手前あたりかな。
ホームには、黒石つゆやきそばの店がありました。お腹が空いていたら食べてみたかったけど、今回はパスして、次回があればチャレンジしたいと思います。
仙石線ホームに向かう通路のコインロッカーは、石巻ゆかり(正確に言うと、現登米市中田町石森の出身)の石ノ森章太郎さんの『サイボーグ009』仕様です。
既に、蒸し蒸しと暑くなり始めていたので、発車前の在来線で涼みます。ドアはボタンで開閉できるので、閉めちゃえば、快適な空間です。おまけに、この長椅子、寝転んだらさぞかし気持ち良いでしょうね。
9時16分、仙台・世界遺産平泉号(臨時)の485系が入線です。車内は13列でシート間はゆったりです。9時25分の発車。駅ホームもそうでしたが、途中、あちこちで車窓にカメラを構えている人たちを目にしました。
そして、内陸へと入って行きます。米どころとあって、田んぼが広がっています。
小牛田駅でしばし停車。運転士さんや車掌さんも車外に出て寛いでいます。
駅横にレンタサイクルがあります。そして、こちらは、ベロタクシーです。運転士さんがペダルを漕いで移動するエコなタクシーです。2人乗りなのかな?坂道とかきつそうですが、どんな走りなんだろう。興味しんしん。私はマイチャリで移動です。
まずは、最寄りの毛越寺を散策。芭蕉の有名な句「夏草や兵どもが夢の跡」の句碑(和と英)がありました。そんな芭蕉の句や奥州藤原氏の時代を想像しながら、タイムスリップ気分に浸ろうと思いましたが、暑くて、それどころではありません(笑)。
辛うじて、残っていたあやめ。真っ盛りの時期なら見事だったでしょうね。
こちらは毛越寺のお隣の観自在王院跡史跡公園の舞鶴が池(無料エリア・・笑)です。カッパが2匹水遊びをしているのかと錯覚しましたが、近寄って見ると少年達でした。
12時4分、中尊寺入口。暑いので、ソフトクリームを買い求め、月見坂へと続く参道を歩きます。観光客で賑わっていました。サンダルやハイヒールの女性の皆さんは、最初の上り坂が大変そうでしたね。
どおってことはない池だと思うんだけど、こうやって撮影してみると、案外、神秘的に写りますよね。
金色堂の拝観はパスして建屋の外観のみ撮影(笑)。中は、確か、撮影禁止でしたよね。
茅の輪くぐりをされる皆さま。ご利益があるのでしょう。私はやりませんでした。
12時33分、翌日7月17日から中尊寺「秘仏御開帳」との案内を見て、駐車場まで歩いて降ります。
弁慶の墓なるものをちらっと見て、厳美渓まで走ります。13時15分、到着。
川向うの店との間にワイヤーが渡してあって、カゴがするするっと行ったり来たり。団子を買い求めているんですね。前に来た時も目にした気がします。
さて、そろそろエンディングということで、一ノ関駅に向かいがてら温泉を探します。かんぽの宿一関を発見。600円の日帰り入浴です。加水あり、加温あり、塩素消毒ありの温泉ですが、気持ち良かったです。
サッパリしたところで、一関駅に向かいます。途中、自転車ツーリングの人たちを抜きました。サドルバッグに貼り紙が出ていたので、走行しながらパシャリ。日本一周されているんですね。ブログ『ガミの珍道旅日記』をのぞいてみたんだけど、テントを持って野宿の旅なんですね。無事に日本一周されることを祈っております。
一ノ関駅にて、小さな旅ホリデー・パスで自動改札を通ろうとしたら、ダメってはじかれました。駅員さんに聞いたら、平泉までエリア拡張されたけど、自動改札のプログラムは未対応なんだそうです。有人改札を通って入ります。おっ、ジパングが居る。
マルチディスプレーから、観光案内の映像が流れる不思議な空間です。
うろ覚えなんだけど、先頭と最後の車両が、こんな座席レイアウトになっていたんじゃなかったかな。
以上で写真は終了。
一ノ関駅を16時14分に発車する、仙台・世界遺産平泉号に乗り、仙台駅着が18時6分。途中、十数分の時間調整が複数あったような。上りと下りの所要時間を比べたら、上りが15分余計にかかるんですね。変なダイヤだなと思ったけど、いろいろ事情があるのでしょう。帰りもガラガラでした。
仙台駅を19時5分に発車する東北本線に乗り、新白河には22時8分着でした。そこで、自転車を袋から出して、我が家まで、ちんたら帰りました。本当に暑い一日でした。
今回は、チャリでの総走行距離は約80kmでした。オシマイ!
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コメント
輪行、お疲れ様でした。さすがです。そして、楽しそうですね。私も脚力がついたら、洋輝と輪行してみようかな~、なんて思いました。
16日は、我々は、あぶくまサイクリングがあり、白河もとても暑かったですよ。メンバーも20名ぐらいになり、盛り上がっています。今度はこちらにも是非参加してください。
あっ、県総体、おかげさまで洋輝、優勝できました。ご報告までに・・・。
投稿: ひろきパパ | 2012.07.18 10:05
あぶくまサイクリング、20名ですか。見応えありそう。
軟弱な私ですが、そのうち混ぜてくださいね。
洋輝君、やってくれると思いましたが、やはり優勝でし
たか。おめでとうございます。2016年、2020年
のオリンピック、競輪、ツール・ド・フランス、もうな
んでも良いので、白河の星として、活躍して欲しいです。
投稿: Mujina(金子) | 2012.07.18 20:28