« デ・ステイル | トップページ | スキーより帰宅 »

2005.01.15

運命(その11)

とある秋の休日、下宿の合同芋煮会が開催された。我が下宿は、自分以外は学部生(4年、3年、2年)、相手は短大生、要するに、自分が最年長というわけだ。河原での芋煮をさりげなくこなし、2次会は、自分が行きつけの「細道」の座敷で行われた。それなりに楽しかったのだけれど、頃合いを見計らって席を立ち、カウンターに移動した。後は、若い者に任せようっていう気持ちがあったんだよね。なんか、遠距離でお付き合いしていた彼女のことを考えたりして、気がのらないこともあったしね。

カウンターでは、いつものように、コップ酒をいただきながら、店のオジサン、オバサンとの会話を楽しんでいた。若い娘達との話よりも、落ち着くんだよね(かなりジジ臭いが)。当時、暖簾を降ろしてから、いろんな話をしながら、一緒に酒を飲むこともあったからね、相当、お店に馴染んでいたのだと思う。

しばらくして、トイレで席を立った女性陣の1人Tが、カウンターの自分を見つけて声をかけてきた。「一緒に飲まないんですか?」、「もう年だからねえ、ここで、ノンビリしようかと思って」、「そうなんですか。何を飲んでいるんですか?」、「コップ酒」、「ちょっと隣に座っても良いですか」、「いいけど」・・・初対面のオジサン、オバサンも、キャピキャピしておらず、気さくな彼女が気にいった様子。彼女は、コップ酒を飲んでみたくなったようだった。こうして、お座敷からエスケープした2人はカウンターでコップ酒を飲むことになったのだ。話してみると、裏表のない、性格の良さそうな娘だってことが分かった。コップに酒が注がれ、受け皿にめ一杯、こぼしてもらうのを喜んで、嬉しそうに日本酒を飲む姿も面白く感じた。なんか、久しぶりになごんだ。

そうして、宴は終わった。全員で短大の寮まで送ってお別れとなるわけだ。気がつくと、Tの自転車に乗っているのは自分、そして、後ろにはTが座っていた。こうして自転車に2人乗りをして送ることになった。なぜ、そうなったのか。そこに自転車があったから・・・

|

« デ・ステイル | トップページ | スキーより帰宅 »

運命」カテゴリの記事

コメント

はじめまして!

私のブログにコメントやトラックバックしていただいてありがとうございました!!

HPの方も見せていただきました!同じ新幹線通勤なので嬉しくなってしまいます。

この「運命」シリーズ?好きで次が楽しみです。

来週はパリに行くので続きがすぐ見れないのですが帰ったら続きが書いてあるのを楽しみにしています。

これからも「新幹線通勤仲間」として宜しくお願いします。

投稿: りんご | 2005.01.16 18:25

TBありがとうございました。私はちょっぴりあこがれます。遠距離新幹線通勤。きっと大変なのでしょうけれど、毎日旅してるような気持ちになれそうで。私は電車に乗ると、すぐに寝てしまいますが・・・(笑)

投稿: 肩こりMussy | 2005.01.20 00:08

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/5465/2584182

この記事へのトラックバック一覧です: 運命(その11):

« デ・ステイル | トップページ | スキーより帰宅 »